人工衛星に搭載し、マイクロ波の矩形パルスを下向きに発射し、地表面で反射して戻ってくる信号を受信し、発信パルスと受信信号の時間のずれを用いて地表面からの高度を測定するもので、人工衛星の絶対位置がわかっていれば相対的に地表面の起伏がわかる。これによって海面の起伏を測り、得られる海面傾斜から地衡流を計算するのがこの機器の本来の目的である。副次的な産物としてこの受信信号から平均的な海面の粗さ、あるいは有義波高を推定するアルゴリズムが開発された。この機器は1973年に人工衛星SKYLAB(Sky
Laboratory)に初めて搭載され、1975年にGEOS−3(Geodetic Earth Orbiting
Satellite)に、1978年にSEASAT−1(Sea Satellite)に、1985年にGEOSATに搭載された。